比較⑦:就職

<10>

社会保険労務士には「独占業務」があって、中小企業診断士にはそれがありません。
「独占業務」というのは絶対的な参入障壁となるため、独立・開業の点で見ると、その有無は大きな意味を持ってきます。しかしその一方で、あくまでも企業内で資格を活かす場合には、そこまで有利・不利に影響は及ぼしません。
このページでは、社会保険労務士・中小企業診断士両資格の企業内での活かし方や就職事情について見ていきたいと思います。

社会保険労務士資格の企業内での活かし方としては、人事部・総務部での仕事にほぼ限定されます。具体的には労働社会保険の手続きや給与計算といった書類・帳簿の作成を中心に、場合によっては、就業規則の作成・変更、賃金制度の設計、安全衛生や福利厚生に関する助言・指導といったコンサルティング業務にも携われるかもしれません。

社会保険労務士資格の活かし方としては、一般企業の人事部・総務部に在籍する以外にも、たとえば労働基準監督署や日本年金機構に就職・転職するという方法も考えられます。
労働保険に関する知識やスキルを活かしたいなら労働基準監督署、社会保険に関する知識やスキルを活かしたいなら日本年金機構という選択肢になると思いますが、どちらも公務員的な待遇になるため、安定した収入が得られるという利点があります。

一方、中小企業診断士資格の企業内での活かし方は、社会保険労務士と比べてもっと多彩です。それは、中小企業診断士試験の試験科目が多岐にわたることとも無関係ではなく、たとえば経営理論や経営戦略に通じていれば経営企画部で、財務・会計に通じていれば財務部や経理部で、経営法務に通じていれば法務部で、その知識やスキルを遺憾なく活用することができます。というよりも企業内で、中小企業診断士の知識が活かせない部署なんてない、と言っても過言ではないかもしれません。

もちろん中小企業診断士資格も社会保険労務士資格と同じように、一般企業だけではなく、たとえば銀行やベンチャーキャピタル、あるいは商工会議所や中小企業基盤整備機構といった公的機関などで活かすことも可能です。

独立・開業を考えるなら、「独占業務」がある社会保険労務士の方が有利と言えますが、就職・転職も含めて企業の中で資格を活かすなら、より汎用性の高い中小企業診断士の方が有利と言えるでしょう。

>>時間がなくても難関資格が取れる勉強法なら<<

Copyright(c) 2013 社会保険労務士VS中小企業診断士 難易度が高い資格はどっち?. All Rights Reserved.