比較②:試験科目

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「合格率」は、試験の難易度を知るためのもっともメジャーな物差しではありますが、その一方で、表面的な数字だけでは推し量ることのできない部分もあるはずです。
そこでこのページでは、社会保険労務士試験と中小企業診断士試験の中身に踏み込み、特に試験科目の観点から両試験の難易度について検証してみたいと思います。

社会保険労務士試験の試験科目は、①労働基準法及び労働安全衛生法、②労働者災害補償保険法、③雇用保険法、④健康保険法、⑤厚生年金保険法、⑥国民年金保険法、⑦労務管理その他労働に関する一般常識、⑧社会保険に関する一般常識の全8科目となっています。

対して、中小企業診断士試験の試験科目は、①企業経営理論、②財務・会計、③経済学・経済政策、④運営管理、⑤経営法務、⑥経営情報システム、⑦中小企業経営・中小企業政策の全7科目となっています。

ここでのいちばんの違いは、試験科目の数ではなく、各試験科目の性質にあります。
どういうことかと言うと、社会保険労務士試験の試験科目はすべて法律科目(ふたつある一般常識科目の内容もほとんどが法律に関することです)であり、またその内容も労働保険に関する法律と社会保険に関する法律にほぼ限定されています。一方の中小企業診断士試験の試験科目は、経営学あり経済学あり、財務・会計あり情報システムありといった具合に、その内容は見事にバラバラです。

「だから、社会保険労務士試験の難易度が低く、中小企業診断士試験の難易度が高い」と言いたいわけではありません。むしろ、社会保険労務士試験においては内容の幅が限定されているぶん、労働保険や社会保険に関するより深い知識が問われる傾向にありますし、一方の中小企業診断士試験では、たとえば財務・会計とは言っても、会計士や税理士レベルの高度な知識や計算が求められるわけではありません。

別のページで、社会保険労務士はスペシャリスト系の資格で、中小企業診断士はジェネラリスト系の資格だと述べましたが、そうした性質の違いは、試験科目にもよく表われています。試験科目の難易度については、性質の違いと自分の学習スタイルとの相性によって大きく変わってくることでしょう。
つまり「狭く深く」の学習が得意な人には社会保険労務士資格の方が、逆に「浅く広く」の学習が得意な人には中小企業診断士資格の方が取得しやすいはずです。

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